諸聖人祭前夜(All hallow's eve) - ハロウィーン (Halloween)
全ての聖人と殉教者を記念する日の前夜であるこの夜は、死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いたのが、ハロウィーンの由来...とされている。


Trick or Treat?




(ど、どうしてこんなことになっているのぉーーーっ)

鏡に映る自分の姿を見て、キョーコは声にならぬ絶叫をあげる。
いや、正確には絶叫しているのだが、出ないのである。...人の声として。

キョーコは呆然としながら、鏡に映る自分の姿に見入った。
右手を上げれば鏡像はその左を。左足をあげれば、右足......と、どう自分を誤摩化そうとも鏡に映っているのが 今の自分の姿のようだ。そして、鏡に映っている自分の耳を動かそうとすると、ちゃんとぴこぴこ動くし、同じように長-い、先っぽだけ白い黒の......尻尾、に意識すると、ひょんひょんと弧を描く。
...そう、今のキョーコはどこから見ても、小さな黒猫の姿なのだ。


黒猫キョコたん
私の友人、J嬢作の黒子猫キョコ。キョーコが見た鏡に映った自分。初めからお読みになりたい方は画像をクリック!


(えーと、いつからこうなったんだっけ......?)

キョーコは必死になってこれまでの事を反芻する。

今日は10月の末日 - ハロウィーン。
今晩入っていた番組のハロウィーン・スペシャルに出演出来たキョーコだが、その収録のため、スタジオに着いた早々問答無用で黒猫のコスプレをさせられた。番組指定だから文句は言えないとは言え、体にぴったりの黒のタートルネックのボディに首の周りには白いファー。それに、 同じように白いファーで縁取られた白の手袋にブーツ。勿論、頬には猫ヒゲを描かれ、白い縁取りの黒い猫耳と、同じように先っぽは白い黒の尻尾は必須アイテムだったようだ。 黒い体に白い手足のコントラストが目を引く、可愛い猫娘の出来上がり。
只でさえ恥ずかしかったのに、よりにもよってその同じ番組にゲスト出演していた蓮は、なぜかキョーコの前では四六時中無表情な上、目を合わせようともしなかった。
たとえどんなに他の人達が「似合うー」とか「可愛いー」とか「未緒と同一人物なんて信じられ無-い」と褒めてくれたって、尊敬している先輩の反応がああでは、落ち込みもする。

「どうせ、私なんかは可愛い子猫には程遠いですよーうだ」

収録が終了して自分の控え室に戻って来たキョーコは、そう不貞腐れながら、今朝方マリアがくれた飲み物を一気飲みした。それは市販の飲み物ではなく、黒にオレンジ色の、ハロウィーンらしい絵柄で埋め尽くされた缶に入っていて、呪い系通販で買ったハロウィーン限定の飲物だとマリアが言っていた。そしてその直後、なぜか抗いようの無い睡魔に襲われ......、
そして目が覚めたらこうなっていた。

(ハロウィーン限定の飲み物を飲んだから...?そんなバカな事ってある?)

キョーコは鏡に映る子猫姿の自分をまじまじと見詰めながらそう零す。
奇しくも、今のキョーコは黒猫のコスプレしていた時の特徴がそのまま反映されていた。黒地の毛皮に手足、耳、尾の先と首周りだけは白い縁取りの、まるでふさふさの白の襟巻きに白いソックスを履いているような......小さな黒い子猫。

(いつまでもここで悩んでいたって仕方無いわね。どうにかして帰らないと......)

そんな事を思っていると、コンコンと控え室のドアを叩く音と共に、長身の男性と眼鏡の男性が入って来た。

「最上さん?良かったら一緒に......」

と言い掛け、はた、と立ち止まる。控え室にキョーコの姿は無く、代わりに小さな子猫が鏡の前に座っている。

「.........最上さん?」
「にゃ〜おん〜〜〜」
「この子猫?......まさかね。最上さんはどこに行ってしまったんだろう?」
「にゃー、にゃー!!(私はここですー)」

にゃーにゃー啼いてるキョーコをしばし見詰めると、蓮はもう一度キョーコを呼ぶ。

「最上さん?」
「にゃん!」
「...キョーコちゃん?」
「にゃん!」
「...百瀬さん」
「いにゃー」
「......最上さん?」
「にゃん!」

蓮と社は顔を見合わせた。

「れ〜ん、もしかしたらこの子猫、本当にキョーコちゃんかもよ〜〜?」

からかい気味に社がそう零す。

「まさか。そんなバカな事ある訳無いじゃないですか」

「でもこの子猫の姿、今晩のキョーコちゃんの黒猫の扮装にそっくりだし〜〜」

「確かに、そうですが......、只の偶然でしょう。それにしても、ここにいないって事は、最上さん、もう帰ってしまったのでしょうかね?」

「礼儀正しいキョーコちゃんがお前に挨拶もせずに、か?お前がずっと、つんつん、けんけんした態度をとっていたからだぞっ」

まったく、あんな可愛い猫娘姿のキョーコちゃん相手に!と叱りつける社を無視して、蓮は子猫のキョーコに歩み寄る。

「この子は一体どうしましょう?」

「もうこんな時間だからなー。当面、お前が連れて帰るしかないんじゃないか?」

「ちょ、ちょっと......社さん。何で俺のマンションなんですか?」

「俺のアパート、動物禁止なんだよ。お前んとこは、ワンフロアマンションで充分広いし、そういう規制も無いだろう?」

...何より、この子キョーコちゃんみたいで可愛いじゃないか、という社の言葉はとりあえず聞かなかったことにして、蓮は子猫をキョーコと気付かぬまま連れて帰った。

**

勝手知ったる...程でもないが、何度か来た事がある蓮のマンションに着くと、猫姿のキョーコは部屋の中をしばらくウロウロしていたが、やがてリビングのコーヒーテーブルに置きっぱなしのビニール袋に気が付いた。どうやら、中には持ち帰ったロケ弁が入っているらしい。蓮はと言えば、その中身に見向きもしないで、ソファに腰掛け、台本を読んでいる。

「にゃー、にゃー、にゃー!!(敦賀さん!駄目じゃないですか、ちゃんと食べないと!)」

子猫のキョーコはひらりとコーヒーテーブルに飛び乗ると、がさごそと袋の中身を引き摺り出しながら蓮に呼びかけた。...尤も、自分はちゃんとしゃべってるつもりでも、猫鳴き声しか出ないのだが。

「...あ、忘れてた。もしかして、お腹空いたの?」

「にゃ、にゃ、にゃーん!!(私じゃなくて、食べなきゃいけないのは敦賀さんでしょー)」

やっとの思いで引き摺り出したお弁当の上を ぱんぱんぱんと軽く前足で叩いて促してるつもりなのに、どうやら伝わってないらしい。

「ああ、確かにもう10時過ぎてるし、何か食べた方がいいね」

そう言うと蓮はコーヒーテーブルの前に座り込んで、ぱかっとロケ弁の蓋を開けた。

「......ほら、食べなさい」

箸でおかずをつまんで、キョーコの方に向ける。

「うにゃー(まず、敦賀さんでしょ!)」

キョーコは向けられた箸の半ば当たりを器用に押し返して、蓮の口元の方に誘導する。

「...俺に食べろ、と言ってるの?」
「にゃん!」
「じゃあ、俺も食べるから、君も食べるんだよ?」
「にゃんにゃん」

蓮はまず自分がぱくっと食べ、その後別のおかずをつまんでキョーコに食べさせた。
蓮を見上げながら、上手にハミハミと食べるキョーコ。
蓮はその様子に微笑みながら、自分が食べてはキョーコに食べさせ、また自分が食べては...を交互にくり返す。

「にゃにゃん♪」
「これも食べる?」
「にゃん」
「猫って金平牛蒡も食えるのか......?」
「にゃう〜ん♪」
「これは?」
「んぎゃ」
「いらないの?」
「にゃん」
「まるで俺の言葉...、分かるみたいだな」
「にゃんっ」
「ふふ、なんか君の反応見てると、最上さん思い出すよ」
「......にゃん?」

そりゃ、本人ですから、と言いたいのは山々なのだが、如何せん今の自分は子猫の姿だ。

「最上さんにもね、俺の食に関する無頓着さをよく叱られるんだ。今晩も君がロケ弁引き摺り出さなければ、そのまま忘れていたところだよ」

「みゃう......(良かったですぅ。この姿でもお役に立ててっ)」

「それにしても...。今日はなんの挨拶も無しにさっさと帰ってしまうなんて...。彼女にしては珍しい。やっぱり、今日の俺の態度に怒っていたのかな」

「にゃあ......(怒っていたのは敦賀さんでしょ?)」

「折角、ドラマ以外で一緒の仕事だったのに...な」

「にゃ」

「はぁ......。久し振りに見た素と未緒以外の姿が、あんな猫姿だったものだから......」

「にゃ.........ん......(やっぱり、お目汚し物でしたかぁ)」

「あまりに、可愛くて、よく似合っていたものだから......、どう反応すればいいのか分からなかったんだ」

「にゃうん?」

「しかも、あんな可愛い格好のままで他の出演者に愛想振りまくものだから......」

はぁーーーっ、と蓮はそう言いながら、大きな溜め息を吐いた。

(なんだ。敦賀さんが無表情だったのは、別に私の格好に呆れていた訳じゃなかったのね)

良かったーーっ、と無意識にしっぽをひゅんひゅん回す。
でも、だからってなんであんな反応になるんだろう?とやっぱりよく分かっていないキョーコ。
その内、蓮が再び台本を読み出したので、今度はソファに飛び乗り、蓮の隣りからそぉっと台本を覗く。

「くすくす。興味あるの?」

蓮はそう言うとひょいっとキョーコを抱き上げ、その膝の上に乗せた。子猫のキョーコには蓮の膝の上は充分ゆとりがある。そして、蓮はそのままゆっくりとキョーコの頭を、首筋を撫で始めた。

「猫は、この辺を撫でてあげるものなんだっけ?」
「にゃぁ...」

くすぐったいけど、気持ちいい。
キョーコは、くたりと力を抜いて、蓮にもたれかかり、ごろごろと喉を鳴らし始めた。
頭を撫でる蓮の手のひらが大きくて、暖かくて......、喉元をくすぐる指先が優しくて、気持ち良くて......、安心する。
キョーコはそのまま蓮に身を任せ、その膝の上で丸くなった。
それから、どれくらい経っただろうか。

「ふふ、あの子も君みたいに膝乗りサイズなら、このままこうして閉じ込めておけるのに」
(......あの子?)

その言葉に反応してひょこっと顔を蓮の方に上向ける。
蓮の優しい穏やかな瞳と目が合った。

「ん?最上さんのことだよ。あの子にとって、俺は只の同じ事務所の先輩なんだろうなぁ」

「みゃう......ん?(『只の』じゃありませんけど?)」

「あの子はね、今恋愛に臆病になってるんだ......。自分に向けられる異性からの好意を素直に受け止められるだけの心のゆとりが今は無い。だから俺は......」

「にゃあ?」

「それ以前に、俺自身、はっきりけじめをつけねばいけないというのに......」

ははっ、と自嘲気味に零す蓮を見詰めながら、キョーコは何も言えないでいた。
以前、坊の姿の時に見た 蓮のつらそうな、悲しそうなあの表情。その表情に気を取られて、何故蓮が自分の事を引き合いに出したのか気付くに至らなかった、天然鈍感恋愛系曲解思考のキョーコ。
それはさて置き、もしや子猫の姿の今の自分ならどうにか慰める事が出来るのでは、と思い付いた。

(子猫姿の今なら、多少大胆でもご愛嬌!)

そう思いながら、キョーコは子猫よろしく にゃあ、にゃあ 鳴きながら蓮に擦り寄る。一方、蓮は条件反射で子猫のキョーコを抱きしめた。

「こらこら、くすぐったいよ」

こういう時は甘えモードよ!とゴロゴロ喉を鳴らしながらしきりに蓮の頬に擦りつく。
あー恥ずかしい、子猫で良かったー。でも、やっぱり敦賀さんいい香り−、と思いつつ、キョーコは小動物の愛らしさを思い切りアピールしようと、今度は両手を蓮の胸に置き、蓮の顔を覗き込んで、「にゃあん」と鳴く。

「もしかして、慰めてくれてるの?ありがとうね?」

蓮はひょいっと子猫キョーコの体を両手て持ち上げ、ちゅっと、口にキスをした。

「にゃ、にゃ、にゃう〜〜ん?!!(な、なんて事をするんですかーーっ。いくら今の私が子猫だからってーーっ)」

「あれ?もしかして、キスしたのがお気に召さなかったのかな?」

じたばた暴れ出した子猫キョーコを見詰めがら、不思議そうにそう零す。

「にゃあ!!(敦賀さんの破廉恥!節操無しーーっ。ファ、ファ、ファーストキスだったのにーーっ)」

「はい、はい。じゃあ、明日も早いし、そろそろもう寝ようね?」

(ね、寝る〜〜?どこにですかぁ)

「まさか、お漏らしなんかしないよね?だから、一緒のベッドでも大丈夫だろう」

(一緒のベッドォーーッ?!)

もちろん、子猫の正体が誰だか知らないからこそ言える台詞なのだが、誰に言うでも無く蓮はそう呟くと、子猫キョーコを抱いたままさっさと寝室へと移動した。


(見てません、見てませんよーー)

寝室のベッドの上に置かれたキョーコは、蓮がパジャマに着替えている間反対側を向いて縮こまり、両手で目を覆い隠していた。黒い子猫なのに、白い耳淵などがほんのりと赤く染まっているのが分かるようだ。
片や蓮は、キョーコのそのような配慮、もとい葛藤などどこ吹く風。ちゃっちゃか着替えるとごろんとベッドに横になる。

「ほら、いい子だからもっとこっちおいで?」

子猫キョーコは、抜き足、差し足で蓮に近付くと、かなり距離をおいた場所の毛布に潜り込んだ。

「こら、なんでそんなに離れるの」

長い腕を伸ばし、子猫の体をひょいっと捕まえると、そのまま自分の腕の中に閉じ込める。

(つ、敦賀さ〜ん!こんな至近距離、心臓に悪いです〜〜)

などという、キョーコの必死の心の叫びなど蓮に届く訳も無く、蓮は大きな欠伸を一つすると話しかけた。

「君、明日からどうする?多分、ちゃんとした飼い主を探してもらうのが 一番......いいんだろうけど......」

睡魔と共に段々小さくなって行く蓮の声。

「このまま......俺の側にいる?」
「にゃう?」
「君がいると......とっても......和むんだ......。あの子が側にいるみたいで......

......だからこそ、最後の部分はキョーコには聞こえなかった。

(このままずっと猫の姿のままだなんて嫌だなー)

そんな事を思いながら、キョーコはもぞもぞと動いて、蓮の寝顔を見上げた。

(間近で見ると、本当に綺麗な顔をしてるなーー)

いつか、こんな風に蓮の横に当たり前のように眠って、彼の寝顔を見詰める女性が現われるのだろうか。
その発想と同時に胸の奥がもやもやとして来たキョーコは、慌てて頭を振ると、蓮の胸元に顔を擦り付けた。
とくん、とくん、と規則正しい心臓の音がする。
そして、仄かに香って来る、蓮特有の香り。

(あ......、やっぱり安心する......。気持ちいー)

敦賀セラピーだぁ、などと思いながら、とろとろと瞼が落ちて来る。

(猫のままでも......、いいかなぁ。こうして敦賀さんの側にいられるなら......)

そんな事を思いながら、眠りに落ちた。





チュンチュン、チュンチュン。

「うー...ん......」

小鳥のさえずりと窓から差し込んでいる朝日で、目覚ましよりも早く目を覚ました蓮。
そろそろ起きるか......、と体を起こしかけて、そのまま硬直した。
抱いて眠ったはずの子猫の代わりに、自分がしっかり抱きしめていたのは 他ならぬキョーコ自身。
...しかも、昨晩の猫娘の扮装のままだ。

なぜ、彼女がここに......?俺、酒なんか飲まなかったよな?
と思いつつ、慌てて自分の身を確認して安堵した。どうやら、しっかり寝間着は着たままだ。

「最上さん、最上さん」

些か狼狽え気味に、ぺちぺちとキョーコの頬を叩いて覚醒を促す。
その内、キョーコは ぼおーと目を開けたが、寝ぼけ眼のまま蓮に にこっと笑いかけると、

「敦賀さんだぁーー」

と寝ぼけたまま、ぽふっと蓮の腕の中に再び飛び込んで来た。
そのまま、昨晩 子猫がしたように、すりすりと胸に頬刷りするものだから、蓮にとってはたまったもんじゃない。
両腕の置き場に困ったまま、硬直する事 数十秒。
片やキョーコの方は、蓮の腕の中でまたすやすやと夢の中の住人に逆戻り。
意を決し、理性を総動員させて、蓮はがばっと起き上がると、両腕でゆさゆさとキョーコを揺すって今度こそ叩き起こした。


「最上さんっっっ」


「......あれ?敦賀さん、どうしたんですか?」

目をこしこしと擦りながら、蓮を見上げる寝起きのキョーコを可愛いなーと無意識に思いつつ、必死に自分を諭して問いかけた。

「それは、俺の台詞だよ。自分がなんでここにいるか分かる?」

そう言われて、キョーコは右を向き、左を向き、そして、自分の姿を確認して......一言。

「うそっ。いつの間にか元に戻ってる?!」
「......それ、どういう意味?」
「わ、私も何が何だか......、でも.........」

臆病な子猫のように小刻みにふるふると震えながらしばらく視線を泳がせていたが、大きな瞳に溢れんばかりの涙を一杯溜めて蓮を見上げると、


「いぃやあああああぁぁぁぁーーーー......っっ」


さすがLME俳優養成所に通っているだけある肺活量!とも言うべき大音声が、この清々しい早朝に木霊した。
結局、パニック状態に陥いり、布団の中にみの虫状態になったキョーコを落ち着けるのに必死になって、その晩の事を問い質す事は出来ずじまい。
蓮としては、子猫姿のキョーコがどれだけ自分の秘めたる想いを把握してしまったのか聞き出したいところだったのだが、その度にキョーコが土下座で謝ろうとするので、そのままうやむやになってしまったのだった。


諸聖人祭前夜(All hallow's eve) - ハロウィーン (Halloween)
全ての聖人と殉教者を記念する日の前夜であるこの夜は、死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。そして、これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いたのが、ハロウィーンの由来...とされている。

「Trick or Treat?」

それは、その晩に仮装した子供達が近所の大人達にお菓子をねだる時に使う無難な合い言葉。
悪戯か、ご褒美か。
果たして、この晩の出来事はハローウィーンに徘徊していた精霊達の悪戯だったのか、ご褒美だったのか......。
その答えは、これからの二人次第......?


FIN


October 27, 2007 by markura




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初代バナーを作って下さった「HAPPYLIKE」のコバト様へのせめてものお礼に...と手掛けた小話。
「蓮キョなのは大前提として、幸せラブラブなのが読みたいです...!」
とのお言葉に答えようと、あの手この手......を使ったのにも関わらずイマイチ甘々にならなかった代物。
すみません!今現在の私の精一杯......。
一応、題名通りハロウィーンに因んだ小話...(のつもり)です。

現時点ではどうにも蓮キョでラブラブが思い付かなかったので、だったら片っぽをハロウィーンに因んで猫化させて、じゃれさせよう!という、苦肉の策だったのですが、それでも あんまりいちゃついてないかも知れない...。
とりあえず、時系列で言いますと、ダークムーンが放映され始めたその同じ年のハロウィーンで、クーの来日の前ってとこです。


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